日本の皆さんにモンゴル文字を伝える中で生まれた一冊
― モンゴル文字シリーズ第2冊「シャガイ編」が完成しました ―
モンゴル文字シリーズ第2冊「シャガイ編」が完成しました。
このシリーズは、日本の皆さんにモンゴル文字を楽しく学んでもらうために作っています。モンゴル文字を教えるということは、ただ文字の形や読み方を伝えるだけではありません。まずは「きれい」「おもしろい」「書いてみたい」と感じてもらうこと。そして、その文字の向こうにあるモンゴルの暮らしや文化にも、少しずつ触れてもらうことだと思っています。
第1冊では、モンゴルの土地の名前をテーマにしました。そして第2冊となる今回は、モンゴルの伝統的な遊びである「シャガイ」をテーマにしました。
シャガイは、羊などの家畜のくるぶしの骨です。モンゴルでは昔から、遊びや占い、子どもたちの遊具として親しまれてきました。小さな骨ですが、その中には遊牧民の暮らしや知恵、そしてモンゴル文化の楽しさが詰まっています。
今回の冊子づくりで、私が心から尊敬しているのは、数年間コツコツとモンゴル文字を学び続けてきた友人です。彼女は最初、教室の生徒さんとしてモンゴル文字を学び始めました。週に一回の学びを重ねる中で、今では信頼できる友人になりました。
今回の「シャガイ編」では、その友人がデザインと編集を担当してくれました。文字の配置、写真の見せ方、ページの流れ、読みやすさを考えながら、一冊の形にまとめてくれました。数年間の学びが、今回の冊子の中にしっかり生かされていることを感じます。
制作中は、Zoomで何度も相談しました。モンゴル文字、キリル文字、日本語の意味を確認し、辞書を調べ、気になるところを何回も修正しました。小さな確認の積み重ねでしたが、その一つひとつが冊子の完成につながりました。
文字を書く作業にも試行錯誤がありました。最初はiPadで書こうとしましたが、どうしても思うように書けませんでした。そこでiPadで書くのをやめ、紙に書くことにしました。紙に書くために、いろいろなペンを買って試し、その中で一番書きやすいペンを選びました。
書いた文字は真っ白な紙に書きました。私は本屋で働いているので、職場の本を置くところに紙を置いて写真を撮りました。背景がすっきりしていて、文字の形がよく見える写真になりました。
写真にも思い出があります。筑波のモンゴル祭りでは、シャガイ遊びの「亀」の写真を撮ることができました。説明だけでは伝わりにくいシャガイの雰囲気を、実際の写真で見せることができたのは、とても良かったです。
また、家にあったシャガイに、ダイソーで買ったスプレーで色を付けました。赤、青、金、銀などの色が加わると、白いシャガイとはまた違った華やかさが出て、冊子のページも明るくなりました。
最後は、二人で神保町の教室に集まり、印刷したときの見映えを確認しました。画面で見るのと、実際に紙に印刷して見るのとでは、印象が違います。文字の大きさ、写真の配置、余白の感じなどを確認しながら、読みやすい形に整えていきました。
こうして、初心者の方にも負担になりにくい、24ページの冊子が完成しました。モンゴル文字の練習だけでなく、シャガイを通してモンゴル文化にも触れられる一冊になったと思います。
最近、体験レッスンに来てくれた7歳の女の子とシャガイで遊びました。また、高校生の男の子二人ともシャガイで遊びました。みんなとても喜んでくれて、教室の雰囲気もぱっと明るくなりました。小さなシャガイが、年齢に関係なく人を笑顔にしてくれることを感じました。
本づくりは、細かい確認や修正も多く、大変なところもありました。でも、それ以上にとても楽しい時間でした。数年間コツコツと学び続けた友人の力が、今回の冊子の中にしっかり生きています。
第3冊は、モンゴル衣装の作り方をテーマにできないかと考えています。これからも、日本の皆さんにモンゴル文字とモンゴル文化を楽しく伝えられるシリーズにしていきたいです。
小さなシャガイから、モンゴル文字と文化への入口を作ることができました。完成できて、本当に嬉しいです。
こちらの冊子は、印刷版として販売も予定しています。気になる方、手に取ってみたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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