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ノタックにおけるモンゴル語検定試験の歩み ― 独自検定からTOMFL受検支援へ ―

ノタック活動記録・研究ノート

ノタックにおけるモンゴル語検定試験の歩み
― 独自検定からTOMFL受検支援へ ―

モンゴル語教室ノタックでは、これまでモンゴル語を学ぶ方々が自分の学習成果を確認し、 次の目標を持てるように、独自のモンゴル語検定試験を作成・実施してきました。

これらの資料は、作成当時は教室運営のための実務資料でした。 しかし、改めて整理してみると、ノタックにおけるモンゴル語教育の歩み、 そして日本におけるモンゴル語学習者の到達度評価の記録として、 大切な意味を持つことがわかりました。

※本稿は検定問題を公開するものではありません。
検定問題本文、解答、聴解資料、口頭試験内容、受験者情報などは、 今後の教材作成および検定運営に関わるため、非公開資料として扱います。 ここでは、ノタックがどのように検定試験を作り、学習者の力を見える形にしようとしてきたのか、 その歩みを整理します。

ノタック検定を作った目的

ノタックのモンゴル語検定試験は、モンゴル語を学ぶ人が定期的に受験することで、 自分のレベルを客観的に確認し、学習の目標にしていくことを目的として作られました。

語学学習では、「どのくらいできるようになったのか」を自分で判断するのが難しいことがあります。 特にモンゴル語のように、日本国内で学習者数が限られている言語では、 学習成果を確認する機会も多くありません。

そのためノタックでは、語彙、文法、読解、聴解、作文、口頭試験などを組み合わせながら、 学習者の力を多面的に見るための試験を試みてきました。

初期の検定制度設計

ノタックでは、早い段階から1級から5級までの級区分を考え、 入門、初級、中級、上級へと段階的に学習者の力を評価する仕組みを検討していました。

初期資料では、5級は挨拶や自己紹介、簡単な文章の読み書きができる段階、 3級は初級テキストがほぼ理解できている段階、 さらに上の級では読み書きや会話を実際に使えることを目標としていました。

このように、ノタック検定は単なる授業内テストではなく、 学習者が自分の現在地を知り、次の目標に進むための評価方法として構想されていました。

2018年前後の検定資料

2018年前後には、ノタック独自の検定資料が作成されました。 資料には、5級から3級を対象とした筆記試験、読解問題、口頭試験、試験官用資料などが含まれています。

この時期の資料は、ノタック検定の初期段階を示す重要な資料です。 語彙や数字、動詞の変化、人称表現、助詞、作文、読解、音読、質問応答など、 モンゴル語の基礎力を総合的に見る構成になっていました。

初期資料の作成には、当時ノタックに関わってくださった協力者の力もありました。 こうした協力によって、教室の中で学習者の力を測る仕組みが少しずつ形になっていきました。

2019年について

2019年については、現時点では検定資料の確認が十分にできていません。 ただし、2018年の資料と2020年以降の資料の間に位置する準備資料や関連資料が存在した可能性があります。

資料整理の途中で空白が見えることもありますが、それもまた教室運営の歴史の一部です。 今後、旧データや紙資料を確認しながら、必要に応じて追記していきたいと思います。

2020年の検定試験

2020年には、ノタックのモンゴル語検定試験が改めて実施されました。 大人向けの検定では、文法、読解、聴解、作文などを組み合わせた構成が確認できます。

また、同じ時期には子どもクラス向けのモンゴル語試験も行われていました。 子どもクラスでは、自然、動物、体の部位、食器、衣服、文房具、乗り物、野菜、果物など、 身近な語彙を中心にした試験資料が残っています。

これは、ノタックが大人の学習者だけでなく、 子どもたちのモンゴル語学習にも評価の機会を作ろうとしていたことを示しています。

受験者アンケートと改善の姿勢

2020年の検定資料には、受験者アンケートも含まれています。 アンケートでは、試験の難易度、特に難しかった分野、改善点、次回の受験希望、 スピーチコンテストへの参加意向などを確認していました。

これは、ノタック検定が一度実施して終わるものではなく、 受験者の声を聞きながら、次の検定や教室活動に活かそうとしていたことを示しています。

2021年春季・秋季検定へ

2021年には、春季検定と秋季検定の資料が確認できます。

春季検定では、全員が同じ問題を受け、 その得点によって現在のモンゴル語理解レベルを確認する形式が取られていました。 文法、読解、聴解、作文などが含まれており、 学習者の基礎力と応用力を見る試験になっていました。

一方、秋季検定では、入門、初級、中級のようにレベル別の問題が整えられていきました。 これは、ノタック検定が全員同一問題による到達度確認から、 段階別の級認定型試験へと発展していったことを示しています。

2022年第4回秋季検定

2022年には、第4回秋季検定試験の中上級資料が確認できます。 ここでは、文法、翻訳、読解、会話能力など、より高いレベルの力を見る構成になっていました。

読解資料には、モンゴルの民話、現代芸術、乳文化に関する文章などが含まれており、 単なる語彙や文法だけでなく、文化理解や文章読解力も重視されていたことがわかります。

独自検定からTOMFL受検支援へ

その後、ノタックの検定試験に関する経験は、TOMFL受検支援にもつながっていきました。

TOMFLは、外国語としてモンゴル語を学ぶ人のためのモンゴル語能力試験です。 ノタックでは、日本国内の学習者がTOMFLを受験できるよう、 受験案内、試験対策、学習支援、受検後のフォローなどを行ってきました。

ノタック独自検定で積み重ねてきた経験は、 TOMFL受検支援を行ううえでも大きな土台になっています。

資料整理を通して見えてきたこと

今回、過去の検定試験資料を整理してみて、改めてわかったことがあります。

それは、ノタック検定が単なる一回限りのイベントではなく、 長い時間をかけて少しずつ作られ、改善され、発展してきた教育実践だったということです。

資料には、申込書、案内、チラシ、問題冊子、回答用紙、聴解資料、作文用紙、 口頭試験資料、アンケート、会計関連資料などが含まれていました。 それぞれは小さな実務資料ですが、並べてみると、 ノタックがどのようにモンゴル語教育に向き合ってきたのかが見えてきます。

おわりに

ノタックのモンゴル語検定試験は、学習者の力を測るためだけのものではありませんでした。

それは、学ぶ人が自分の成長を確認し、次の目標を持つための試みでした。 そして、教室としても、どのように教え、どのように評価し、 どのように支えていくかを考える大切な実践でした。

今後もノタックでは、これまでの資料を大切に整理しながら、 モンゴル語を学ぶ人たちのために、学習支援と受験支援を続けていきたいと思います。

過去の資料は、ただの古い紙ではありません。
そこには、学習者の努力、教室の工夫、そしてモンゴル語を学び続ける人たちの歩みが残されています。

感謝をこめて

ノタックのモンゴル語検定試験は、私一人で作り上げたものではありません。 試験問題の作成、試験チラシ、問題用紙、解答用紙、案内資料などの準備に関わってくださった方々、 そして実際に試験に参加してくださった皆さまのおかげで、少しずつ形になってきました。

試験を受けてくださった皆さまの努力、感想、声があったからこそ、 ノタックの検定試験は一回限りの活動ではなく、次の学習支援へとつながる実践になりました。

これまでノタックの検定試験に関わってくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。